2015年8月11日
日常をブログに書き出すと自惚れや誇大が生じるのであまり好ましくないと常々考えていたのですが、暫く日記の更新を中断したいと思います。自分語りか或いは著名人の話だけしか書けないなら、控えた方が良いかなと思い至った次第です。
例えそれが己と異なる意見でも、そのような考えもあるのだなという程度にしか受け取れずに記載できた話も多々あります。
いずれにしても見識が足りないので賛同や反対ではなく、中庸であるとしか書きようがありません。
とにもかくにも面白い話が書けなくて誠に申し訳ありませんでした。
皆様の大空が末永く快晴でありますように。

「お化けの絵だよ」
いつか竹一が、自分の二階へ遊びに来た時、ご持参の、一枚の原色版の口絵を得意そうに自分に見せて、そう説明しました。
おや? と思いました。その瞬間、自分の落ち行く道が決定せられたように、後年に到って、そんな気がしてなりません。自分は、知っていました。それは、ゴッホの例の自画像に過ぎないのを知っていました。自分たちの少年の頃には、日本ではフランスの所謂印象派の画が大流行していて、洋画鑑賞の第一歩を、たいていこのあたりからはじめたもので、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルナアルなどというひとの絵は、田舎の中学生でも、たいていその写真版を見て知っていたのでした。自分なども、ゴッホの原色版をかなりたくさん見て、タッチの面白さ、色彩の鮮やかさに興趣を覚えてはいたのですが、しかし、お化けの絵、だとは、いちども考えた事が無かったのでした。
「では、こんなのは、どうかしら。やっぱり、お化けかしら」
自分は本棚から、モジリアニの画集を出し、焼けた赤銅のような肌の、例の裸婦の像を竹一に見せました。
「すげえなあ」
竹一は眼を丸くして感嘆しました。
「地獄の馬みたい」
「やっぱり、お化けかね」
「おれも、こんなお化けの絵がかきたいよ」
あまりに人間を恐怖している人たちは、かえって、もっともっと、おそろしい妖怪を確実にこの眼で見たいと願望するに到る心理、神経質な、ものにおびえ易い人ほど、暴風雨の更に強からん事を祈る心理、ああ、この一群の画家たちは、人間という化け物に傷めつけられ、おびやかされた揚句の果、ついに幻影を信じ、白昼の自然の中に、ありありと妖怪を見たのだ、しかも彼等は、それを道化などでごまかさず、見えたままの表現に努力したのだ、竹一の言うように、敢然と「お化けの絵」をかいてしまったのだ、ここに将来の自分の、仲間がいる、と自分は、涙が出たほどに興奮し、
「僕も画くよ。お化けの絵を画くよ。地獄の馬を、画くよ」
と、なぜだか、ひどく声をひそめて、竹一に言ったのでした。
(太宰 治「人間失格」 1948年. 筑摩書房)
2015年7月30日
At The Drive-In - One Armed Scissor
At The Drive-Inは、1994年にアメリカ合衆国テキサス州エルパソで結成されたバンド。このエルパソはメキシコとアメリカの国境近くにある街で、人種的にも文化的にもメキシコの特色が強く、搾取的な政策によって貧困や差別など様々な問題を抱えた街とのことです。

The Mars Volta - Inertiatic ESP
At The Drive-Inの解散後に結成されたThe Mars Voltaの1stアルバム『de-loused in the comatorium』は、バンドの中心人物のセドリックとオマーが14歳の頃に出会い、僅か数年後に自殺した友人に捧げられた鎮魂歌だとインタビューで語ったようです。
「彼とは昔一緒にバンドをして、俺もオマーも彼と一緒に生活しながら成長した。俺たち二人は彼からインスピレーションの源を教わった。バスキア、キング・クリムゾン、ダリとかをね。だけど彼の人生はトラウマと暴力の積み重ねで、両親は小さい頃に亡くなったし、法律やドラッグで問題を起こしてばかりで、人生が無茶苦茶に破壊されているような人だった」
「俺たちはこの曲が彼との思い出を安らかに眠らせてくれることを願いながら作ったんだ。自殺した魂は浄化されないままになると言うけれど、この曲は彼のスピリットを安らかに眠らせるための曲なんだ。彼の魂が世界のどこかで彷徨っていたとしても、誰かがこの曲を聴く度に世界中で彼にメッセージが送られることになる。だから彼がどこかで立ち往生していても、彼の魂はきっとどこかで安らかに眠りについてくれると思う」
Public Enemy - Fight The Power
Public Enemyは、ニューヨークのロングアイランド出身のヒップホップ・グループ。政府やマスメディアなど、既成の権威からの自立を訴える歌詞や、アフリカ系アメリカ人に関わる社会・政治問題に対する積極的な活動で知られ、3rdアルバム『Fear of a Black Planet』はアメリカ国会図書館で重要保存録音物として永久保存されており、収録曲の"Fight the Power"はヒップホップ史上最も人気と影響力のある曲と呼ばれています。
Pixies - Debaser (Official Video)
Pixiesは1985年にアメリカ合衆国で結成されたオルタナティヴ・ロックバンド。後のインディーロックに多大な影響を与えました。ブラック・フランシスの狂気染みた喚き散らすボーカルと、親しみ易いフレーズが随所に散りばめられているのが印象的です。Nirvanaの代表曲"Smells Like Teen Spirit"は、ベーシストのクリス・ノヴォセリックがこの曲のベースラインを演奏している様子にインスピレーションを得て作られた曲だと言われています。
NUMBER GIRL - 透明少女
NUMBER GIRL - タッチ
1995年に福岡で結成された日本における文系ロックの草分け的存在。代表曲の"Omoide In My Head"は日本のオルタナティヴ・ロック史に残る楽曲ではないでしょうか。

2015年7月19日 - 長田神社
長田神社の境内で撮影。
巨大な茅の輪は祭祀を執り行うために用意されたようです。
長田神社は、神功皇后摂政元年2月、皇后が新羅より帰還の途中、武庫の水門で「吾を御心長田の国に祠れ」とのお告げを受け、山背根子の娘・長媛を奉仕者として創祀された名大社。それが日本書紀によると神功皇后摂政元年条(西暦201年)の出来事なので、要約すると鎮座1800年以上の歴史がある神社とのことです。ありがたや、ありがたや。
長田神社 - Wikipedia

2015年7月13日 - 姫路城
本日は筆者と母、東京在住の伯母夫婦、夏休みを利用してアメリカより来日中の従甥二人の計6名で世界文化遺産の姫路城まで足を運びました。従姉の子供である従甥たちとは10年ぶりの再会になります。当時は幼かった彼等も今では中高校生。光陰矢の如し、時の流れの早さを身に沁みて感じました。


2015年7月10日 - Finch
Finch - What It Is To Burn
Finch - Letters To You
Finch - New Beginnings (Live)
2000年代初頭のポストハードコアを牽引したカリフォルニア出身のバンド、Finch の1stアルバム『What It Is To Burn』収録曲。アグレッシヴな演奏と美しい旋律の均衡は圧巻の一言に尽きます。

2015年7月9日 - Chunk! No, captain Chunk!
Chunk! No, captain Chunk! - In Friends We Trust
2007年にフランス・パリで結成されたイージーコアバンド。親しみ易い歌唱と激烈な演奏の融合が聴けます。
2015年5月13日 - Hoobastank
Hoobastank - This Is Gonna Hurt
3年前に発表されたアルバム『Fight or Flight』収録曲。僭越ながら日系人がリードボーカルを務めるロックバンドが大成するのは非常に珍しいことではないでしょうか。
Hoobastank - Out Of Control
2003年に発表された楽曲。筆者がこの曲を初めて聴いたのは中学の頃になります。
Hoobastank - The Reason
Hoobastank の楽曲の中で最も商業的成功を収めた楽曲。アルバムは全米で最高3位を獲得。2004年には第47回グラミー賞最優秀ロック・アルバム部門にノミネートされました。
2015年5月10日 - Memphis May Fire
Memphis May Fire - Prove Me Right
2012年に米国Billboardのインディペンデント部門で3位を記録したMemphis May Fireのアルバム『Challenger』収録曲。2014年にリリースされた『Unconditional』はインディペンデント部門1位、全米4位を獲得しましたが、当楽曲も彼等の持ち味を上手く引き出しているように思います。
2015年4月21日 - ポール・マッカートニー来日公演
本日はポール・マッカートニーの来日公演を拝見するために京セラドームまで赴きました。彼と同時代に生きていること自体が非常に感慨深いことだと思います。貴重な時間を過ごすことができました。

2015年4月20日 - Rage Against The Machine
Rage Against The Machine - No Shelter
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine)は1990年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたバンド。「レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーの融合」と呼ばれる特徴的なサウンドと、マルコムX、チェ・ゲバラ、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから思想的影響を受けた政治メッセージを持つ歌詞が特徴的。彼等のライブではゲバラの肖像画が掲げられたそうです。
ボーカリストのザック・デ・ラ・ロッチャは政治色の強いチカーノ壁画家のメキシコ系アメリカ人の父と、反戦活動家である母の間に生まれました。ザックの父はセファルディムと呼ばれているスペイン系ユダヤ人で、母はドイツ、及びアイルランド系とのことです。
また彼は10代の頃にベジタリアンになったようです。
「ベジタリアニズムというのは本当に素晴らしいことだと思う。僕は強く支持するよ。僕が思うに、家畜は食肉処理場での死のサイクルを通して、多くの苦痛を経験するんだ。殺されるために生きてるんだよ。僕はそんな動物を食べなくてもいいと思うんだ。食べ物は他にもたくさんあるし、自分たちをそんな痛みや死のサイクルに関わらせる必要はないんだ」
2015年4月19日 - Linkin Park
Linkin Park - Faint
Linkin Park - Somewhere I Belong
Linkin Park - Breaking the Habit
Linkin Park - Numb
2003年にリリースされ、現在までに1,000万枚以上を売り上げたLinkin Parkのアルバム『Meteora』収録曲。筆者が音楽に興味を持ち始めた中学生の当時に流行したアルバムであります。今でも違和感なく聴ける内容ではないでしょうか。
2015年4月12日 - Aerosmith
Aerosmith - Jaded
Aerosmith - I Don't Want to Miss a Thing
2001年にリリースされたアルバム『Just Push Play』収録曲。ハードロックに熱中していた中学生の頃に入手したのですが、数年前に売ってしまい今は手元にありません。残していれば良かったと今更ながら後悔中であります。
The Fall of Troy - F.C.P.R.E.M.I.X.
2005年に米国でリリースされたThe Fall of Troyの2ndアルバム『Doppelganger』収録曲。当時ボーカルギターのトーマス・エラックは18歳という異例の若さでした。

2015年4月11日 - Crooked Teeth(薄暗い空とビルの境界線が歯並びの悪い口のように見える)
Death Cab for Cutie - Crooked Teeth
2005年に100万枚を売り上げたDeath Cab for Cutieの6thアルバム『PLANS』収録曲。喩表現の多い歌詞が特徴的なバンドであります。このMVは人間関係における葛藤を描いたものとも解釈できますが、それにしても大雑把過ぎではないでしょうか。
Death Cab for Cutie - Title and Registration
2003年にリリースされたアルバム『Transatlanticism』収録曲。アコースティックギターによるリフレインとフィルターの掛かった繊細なドラムの音が絶妙な雰囲気を醸し出しています。

2015年4月8日 - Don't Look Back In Anger
Oasis - Don't Look Back In Anger
Radiohead - Just
どちらも英国で1995年に発表された楽曲となります。
オアシスのノエル・ギャラガー曰く「コップに水が半分あるとして、まだ半分も残っていると楽観視するのがオアシス、半分しかないと悲観視するのがレディオヘッド」とのことですが、物事を多角的に鑑みるためには双方の視点が必要ではないでしょうか。
2015年4月7日 - 真空メロウ
真空メロウの10年ぶりになる待望の新譜『アンナ*ソンナ*バカナ』が手元に届きました。独特な語感はそのままに深みを増した唯一無二の歌声と、独特な押弦のギター演奏が全編を通して拝聴できます。
真空メロウ - 魔9
2002年にリリースされた真空メロウの1stシングル『魔9』が YouTube の公式アカウントにアップロードされました。真空メロウの初期衝動がこの一枚に込められているのではないでしょうか。
真空メロウ - 流行歌
老舗インディーズレーベルのナゴムレコード傘下であるナゴムスタアからリリースされた2ndアルバム『SEA UNDERSTAND』収録曲。ナゴムスタア移籍後は独特なアクの強さが緩和されて聴き易くなりました。
追記:4月14日現在、真空メロウの新譜『アンナ*ソンナ*バカナ』がディスクユニオン週間チャートのインディーズ部門で1位を記録しました。当初はあんまりなタイトルに先行きを案じましたが、どうやらそれも杞憂だったようです。

throwcurve
日本のロックバンド、throwcurveが2007年に発表した3rdアルバム『リコール』。「衝動と妄想が語りかける全6曲。すべてのうだつのあがらないロック少年少女諸君へ」(帯の文章より抜粋)。絶妙な二本のギターの絡み合いと突き刺さるような歌声が印象的。バンドは既に解散されましたが、多種多様な楽曲を世に残してくれました。
Audio Leaf - throwcurve
上記試聴サイトで『リコール』の収録曲が聴けます。
throwcurve - エーとビー
throwcurve - N.I.P
公式アカウントに残されたMVは数少ないようです。

Dance Gavin Dance
Dance Gavin Dance - Death of the Robot with Human Hair
Dance Gavin Dance - Stroke God, Millionaire
Dance Gavin Dance - Strawberry Swisher pt. III
2015年4月3日 - Something To Write Home About
1999年にリリースされたThe Get Up Kidsの2ndアルバム『Something To Write Home About』。愛くるしいジャケットもさることながら、90年代のエモを語る上で欠かせない名盤のようです。

2015年4月2日 - 井の蛙、天を仰ぐこと能わず

「お前は高校に逆戻り」
Nirvana - Blew (Rhino Records 23/6/89)
Nirvana - School (Rhino Records 23/6/89)
Nirvana - Negative Creep (Rhino Records 23/6/89)
Nirvana - Floyd The Barber (Rhino Records 23/6/89)
米国のオルタナティヴロックバンド、Nirvanaのインディーズ時代のアルバム『Bleach』の発表に合わせて1989年に執り行われたインストアライブの映像。1991年に発表された『Nevermind』とは異なり、80年代から脱却していない音楽性と容貌は新鮮に感じます。この場に居合わせた人々は後にNirvanaが米国の音楽史にとって重要な存在になり得るとは想像だにしなかったでしょう。
防衛機制 - Wikipedia
臨床心理学用語における否認(denial)とは、ある人物が問題や状況について事実または現実を認識できない、或いは認識したくない状態のこと。抑圧はその出来事を無意識に追い込むが、否認は出来事自体が存在しないかのような言動を促す。直視したくない現実に対する拒絶反応。精神分析学者で精神科医のジークムント・フロイトが提唱した概念。
2015年3月31日 - the cabs

2015年3月29日 - 神戸ハーバーランド
聳え立つ神戸ポートタワー。


2015年3月28日 - Foo Fighters
Foo Fighters - Everlong
Nirvanaのドラマーだったデイヴ・グロールがギターボーカルとなって結成されたFoo Fightersが1997年に発表した『The Colour and the Shape』収録曲。Everlong とは「ずっと」「不滅」などの永遠を表わすスラング。
Foo Fighters - All My Life
2003年グラミー賞における最優秀ハード・ロック・パフォーマンス受賞曲。
Foo Fighters - Something From Nothing
昨年リリースされたFoo Fightersの結成20周年記念作でもある『Sonic Highways』のリードトラック。今作はNirvanaの『Nevermind』でプロデューサーを務めたブッチ・ヴィグとの共同プロデュースとなります。
Foo Fighters - The Pretender
2015年3月26日 - あの高校は校則が厳しくコートもカバンも指定だった
Nirvana - Smells Like Teen Spirit
1991年に発表されたロックバンドNirvanaのメジャーデビューアルバム『Nemvermind』収録曲。当時全米1位だったマイケル・ジャクソンの『Dangerous』を蹴落として全米1位を記録する契機となった楽曲。ギターボーカルのカート・コバーンは当時メインストリームにあったロックバンドを「ファッションだけ」と貶し、某ポップスの女王を「ブタ」呼ばわりするなど、一連の言動は大きな話題となりニルヴァーナ・ショックと呼ばれる社会現象にまで発展したそうな。日本で破れたジーンズや古着ファッションが浸透し始めたのも、元を辿ればカート・コバーンの服装が影響を与えていたようです。
「俺たちのリスナーに要望がある。もし君らの中に、何らかの形で同性愛者や肌の色が違う人、或いは女性を嫌っている奴がいたら、これだけはお願いしたいんだ。俺たちに関わるな。ライブにも来るな、レコードも買うな」
──カート・コバーン
Nirvana - Lithium
マルクスの「宗教は民衆のアヘン」という表現に倣って作られた曲。Lithium とは炭酸リチウムのことで、医療上は双極性障害の治療薬として使用されますが、元々はアヘンも医療用薬品だったように、使用方法によっては毒にも薬にもなり得るという意味のようです。
Nirvana - Heart-Shaped Box
現在までに4,000万枚以上の売り上げを誇る『Nevermind』が彼等の代表作として広く認知されていますが、1993年に発表されたアルバム『In Utero』の薄暗い地下室で鳴り響くような音響と真に迫る演奏も捨てがたいと思います。
Nirvana - You Know You're Right
MTVで放送されたカート・コバーンの十年忌特番でこの曲を聴いたのが筆者がNirvanaを知った契機でした。独特な歌唱方法に度肝を抜かれたのを覚えています。彼が後世のミュージシャンに与えた影響力を知ったのはそれから随分と後のことになりますが……。
2015年3月20日 - 財布こま
頂き物です。
物事が上手く回るように願掛けされたものらしいのですが、実際にこれを財布に入れると穴が開くとのこと。
あなおそろしや。

2015年3月4日 - 茜色の夕日
フジファブリック - 茜色の夕日
2007年8月下旬、18歳の頃より務めた非正規雇用の仕事を唐突に解雇され、同年10月に小さな町工場に入社することが決定した。
小雨の降る緊張の初出勤日、延々と続く変わり映えのない道を猪突猛進に歩き続け、勢いあまって会社の目前を通り過ぎ、咄嗟に踵を返したところ、今度は足を滑らせて転倒しかけてしまった。この先、無事にやっていけるのか不安になりながら、気を取り直して社内に入ったが、まだ誰も来てない様子だった。
不意に後ろから声を掛けられたので振り向くと一人の女性が立っていた。軽く自己紹介を終えると、いきなり好きな音楽は何かと訊ねられた。
彼女はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、NUMBER GIRL、Syrup16g、BUMP OF CHICKENなどのバンドが好みらしく、すぐに意気投合。
同じ持ち場なので彼女から直々に仕事を教わることになった。
ちなみに会社の前で足を滑らせた情けない後ろ姿はしっかりと見られていたらしい。
翌日、何かお勧めのCDを持って来るように頼まれたので彼女の気に入りそうなCDを数枚持ち出して聴かせたところ、フジファブリックの「茜色の夕日」を甚く気に入ったようで何度も繰り返し聴いていた。
後日、そのCDは彼女に渡すことになった。
──昼休み、結婚して東京に引っ越すことを彼女から告げられた。
要約すると翌週に寿退社する彼女と入れ替わりに入社することができたようだ。
その後はなぜか彼女の人生相談に乗ることになった。
相談は他愛のないことや、子供時分の思い出話にまで及んだ。
東京では友人を作った方が良いのか訊かれたが、子供ができたらママ友ができるとは流石にその時は言えなかった。
そうしていると、横から割って入ってきた事務員に「結局のところ結婚はお金」だと断言されてしまった。
後日執り行われた送別会では、彼女に飲んでるカクテルを取られたり、テーブルの下で膝の上に足を乗せられたり、なぜか靴下を脱がされたり、酔いが回り事務員と一緒に横になって休んでいると足裏マッサージで無理やり起こされたりした。
とにかく夢見心地なひと時だった。
帰り道、彼女の方から手を繋いできた。
「今日は手が冷たいね。手が冷たい人は心が温かい」
恋人繋ぎのまま手を振り回されたので左手が少し痛んだ。
しばらく歩くとタクシーの前で抱擁している中年の男女がいた。
それを真似るように彼女の方から抱擁してきた。
「私の部屋に来ますか?」
そう訊かれたので躊躇わずに頷くと、彼女は微笑みを浮かべた。
俺は彼女と出逢うため、この日のために生まれてきたのだと直感した。
──しかし、その場に居合わせた上司に無理やりタクシーに乗せられてひとりで家に帰る羽目になりましたとさ。
数日後、事務員から携帯のアドレスを書いた紙を渡された。
彼女がいなくなって寂しそうだからメル友になろうとのこと。
それから予想だにしない泥沼の展開に見舞われるのだが、それはまた別の話。
あとがき
数年前に執り行われた同窓会で「貴様の曲はすべて初恋の相手(同級生)を想って作られたものだ」と言わんばかりの居た堪れない扱いを受けたので、人知れずこの場を借りて一筆書かせていただきましたことを深くお詫び申し上げます。相変わらず文筆は苦手なようです。
数少ない学生時代の色恋沙汰と言えば、小学三年の頃にクラスの女子から恋文を渡されたのにもかかわらず、返事を返せなかったことがあります。彼女とは放課後に一度だけ一緒に帰ったことがありますが他の記憶は殆どありません。その帰り道で上着を腰に巻くトレンディな着こなしを教わったことだけが深く印象に残ってます。
野暮なことは重々承知の上ですが、歌詞なんてものは小説と同じでノンフィクション以外はすべてフィクションではないでしょうか。
繋いだ手はいつか離さなければなりません。
以上、居た堪れない話で申し訳ありませんでした。
2015年1月24日 - 大吉
さびしさに 何とはなくて 来てみれば うれし桜の 花ざかりかな

2015年1月14日 - My Bloody Valentine
今年は職場で念願の義理チョコを貰えました。

2014年12月28日 - 懇親会
本日は音楽仲間の間 で執り行われた懇親会に招かれました。

2014年12月22日 - レタスの収穫
職場に設置された水耕栽培器で育てたレタスの収穫を執り行いました。
率直な感想を言うと業務スーパーで購入した方が早いと思うのですが、水耕栽培器を使用することで従業員が一丸となって小さな命を育てる優しい心が育まれたのではないでしょうか。

2014年10月21日 - 君と歩いた道
本日飼犬のカナが静かに息を引き取りました。
晩年は癌との闘病生活になりましたが、痛みに耐えてよく頑張ってくれました。
どうか安らかに。



2014年10月17日 - 記録に残らない記憶
どうぶつの森でフレンドと親睦を深めました。
ちょっとしたハーレム状態に恐縮しきりの村長でしたとさ。
楳図かずお氏を彷彿とさせるマリンスーツをいただきました(右上)。
この直後に通信エラーが起きて昆虫採集のデータは飛んでしまいましたが、大切な思い出までは決して消えません。




2012年2月4日 - 東京観光
大都市東京に行くの巻。
この日、新宿JAMで執り行われる真空メロウの再結成ライブがお目当てであります。
真空メロウ - レオナル堂
この曲を初めて聴いたのは多感な15歳の時分でした。
尖ったギターサウンド、厭世的で抽象的な歌詞、奇を衒った曲展開。何よりも声質が変声期以前の筆者と似ていたので親しみを持てたのを覚えています。
そんな筆者も今では声変わりしてありふれた声質になってしまったのですけど。
真空メロウ - 流行歌

2011年8月17日 - 一家団欒
盆休みを利用してシステムエンジニアの兄が実家に帰省しました。
写真に写っているのは飼い犬のカナと兄の足の裏。
ちなみにWikipediaによるとシステムエンジニアとは日本のIT業界における特殊な体制から生じた和製英語で、国際的にはソフトウェアエンジニア、ソフトウェア開発者、プログラマー、ハードウェア技術者などの表現が正しいとのことです。

2010年2月26日 - 静岡観光
家人の付き添いで静岡まで足を運びました。


2008年9月14 - 鳥取観光
当写真は鳥取砂丘にて撮影されました。
左から茶髪の筆者、白髪の増えた父、髪の薄い通りすがりの人。
後日同僚にお土産の砂たまごを配ったところ、「一人で歩いて行ったの?」と不審がられましたが、皆様も鳥取砂丘にお越しの際は是非とも砂たまごをいかがでしょうか。

2008年8月10 - SUMMER SONIC 08

夢日記(2000年代某月某日)
主人公は高校の寮で暮らしていたが、ある日を境に女子の転校生が現れて主人公と同じ部屋に入寮することになった。
そこから突飛な展開になるが、その転校生が望んだことは例えどんな事象であろうと現実に起きてしまうので、主人公は転校生の妄想を何としても阻止しなければならなくなってしまった。
転校生の不可解な能力については学校関係者全員が知っているのだが、転校生本人だけは知らない。
また、どのような事態が起きるか予測できないので本人には絶対に知られてはいけない。
それから主人公は毎日のように転校生を相手に奔走するのだが、数週間もするとその関係に疲れ果ててしまう。
そんなある日のこと、主人公が教室で他の女子と話していると、転校生が凄い形相でこちらを睨んでいた。
次の日の朝、主人公は床に横たわり拘束された状態で目を覚ました。
目の前には転校生が居て、「ずっと一緒にいようね」と微笑みながら話した。
「そんな莫迦なことができるわけないだろう」と返答したところで気付く。
彼女が望んだものは現実になるのだと。
犬と共に去りぬ



飼い犬のカナ。おっとりした性格の持ち主。


ナナ。筆者が物心ついて間もない時分に迎え入れた雑種の捨て犬。

ペロ。初等部入学時に譲り受けた雑種犬。か細く秀麗な為に幾度となく女狐と呼ばれたが、中々の耳年増かつおしゃまさんであった。

フラッシュ。初等部四年生の時分に迎え入れた犬のチャップリンことミニチュア・ダックスフントの雄。
面白いのは短足胴長の容姿だけであって、彼自身にユーモアは一切備わってなかったように思う。

ペロと フラッシュの記念写真。妻と出逢う以前の健全な交情の記念写真であり、如何わしい点は皆無である。

フラッシュが我が家に訪れて2年の歳月が流れた頃、少々強気で高飛車なユリ御嬢様と婚姻。子宝に恵まれる。左から娘のカナ、花嫁のユリ、女房の尻に敷かれて苦悶の表情を湛える亭主のフラッシュ。 1999年の夏に撮影。

桜花の砌、飼い犬のカナと桜並木を散歩した。
あと何度共に桜の季節を迎えられるのだろうか。
帰り道、桜の花弁がカナの背中に絡まっていた。
2011年4月13日
夢の終わりに
最後まで読んでくれた方々へ。
面白いことが書けなくて大変申し訳ありませんでした。
文筆の苦手な者がホームページを作成したらこうなるという一例にはなったのではないでしょうか。
